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小児の視力スクリーニング:重要なよくあるご質問

子供と一緒にいる母親と医療従事者

視力に問題のある小児は非常に多く、全世界で 1,900 万人が視覚障害を抱えて生活しています。1 多くの場合、視覚障害に顕著な症状はなく、2 その結果、子供は自分が他の人と異なる世界を見ていることに気づかない場合があります。3

視覚障害を矯正しないと、小児の認知、感情、神経、身体の発達に影響が及ぶ可能性があり、行動の問題、初期の識字能力や学習へ影響が波及し、さらには永久的な視力喪失につながるおそれがあります。4 小児の視力スクリーニングは、潜在的な視覚障害を早期に検出するための最初の防衛ラインです。早期に発見することで、治療の効果が高まる可能性があります。5

小児向け視力スクリーニングに関する疑問が残らないように、この重要な検査についてのよくあるご質問と回答をまとめました。

 

視力スクリーニングとは何ですか。

視力スクリーニングとは、視力喪失につながるおそれのある眼疾患を有する小児を特定するための方法です。4

弱視とは何ですか。

米国の小児における視力喪失原因の第 1 位は弱視です。6 視覚系の発達異常による片方または両方の眼の視力低下と定義されます。7 早期の治療ほど成功する可能性が高くなります。5 治療せずに放置すると、弱視の方の眼が失明するおそれがあります。8

子供に視力スクリーニングが必要な理由は何ですか。

視力スクリーニングは、潜在的な眼の問題を早期に検出するのに役立ちます。早期の治療は最も効果的です。4

子供はいつ視力スクリーニングを受けるべきですか。

 American Academy of Pediatrics (AAP)では、小児が生後 12 ヵ月になる頃に機器ベースの視力スクリーニングを受け、小児が視力測定表を読むことができるようになる頃(通常は 3~5 歳前後)に表を使うスクリーニングを受けることを推奨しています。9

機器ベースのビジョンスクリーナーとは何ですか。

 Welch Allyn Spot™ ビジョンスクリーナーなどの機器ベースのビジョンスクリーナーは、視力低下や弱視を引き起こすおそれのある視覚障害を簡単かつ迅速に検出するのに役立ちます。9

Spot ビジョンスクリーナーを使用して診察室で保護者と一緒にいる小児をスクリーニングしている医師
背景に小児がいる Spot ビジョンスクリーナーの画面ビュー
診察室で小さな少女をスクリーニングしている Spot ビジョンスクリーナー

機器ベースの視力スクリーニングを受けるのは簡単ですか。

機器ベースのビジョンスクリーナーは、屈折異常および眼位ずれを測定するために両眼の画像を撮影します。デジタルカメラで写真を撮るのと同じように、素早く簡単に行うことができます。6、9

機器ベースの視力スクリーニングでは、どのような種類の視覚障害を検出できますか。

機器ベースのビジョンスクリーナーは、近視、遠視、乱視、両眼で異なる屈折力、眼位異常、瞳孔径の左右差など、視力を脅かす一般的な障害の発見に役立ちます。10

子供の視力に問題があることに気づけないことはあるのでしょうか。

お子さんは自分が他の人と異なる世界を見ていることに気づいていない可能性があります。多くの場合、視覚障害に顕著な症状は見られません。3

視力スクリーニングと総合的な眼科検査の違いは何ですか。

視力スクリーニングは視力障害の検出に役立ちますが、診断には、専門医(眼科医)による総合的な瞳孔拡張検査が必要です。

子供が視力スクリーニングを受けるときに、瞳孔拡張が必要になりますか。

いいえ、視力スクリーニングでは散瞳点眼剤を使用する必要はありません。11

子供が視力スクリーニングに合格しなかった場合、どうなりますか。

お子さんが詳しい検査を受けられるように、専門医をご紹介します。視力障害を正式に診断して治療できるのは専門医だけです。そのため保護者の方は、推奨されたとおりに対応する必要があります。

視力スクリーニングに合格した場合でも、総合的な眼科検査は必要になりますか。

はい、眼の全体的な健康状態を調べるには、総合的な眼科検査を定期的に実施することが重要です。総合的な検査では、視力、深視力、眼位、眼球運動を評価するために、さまざまな検査が実施されます。12 点眼薬を使用して瞳孔を拡張することで、より詳細な眼の検査が可能になります。

子供はどこで視力スクリーニングを受けることができますか。

多くの場合、小児科医および家庭医が小児科健診の際に視力スクリーニングを実施します。他にも、学校では保健担当の先生が、地域のイベントでは訓練を受けた一般の方が視力スクリーニングを実施することもあります。

子供たちの視力を守りたいと思いますか?

詳細は当社にお問い合わせください。

リファレンス

1. Children’s Eye Foundation. https://www.childrenseyefoundation.org/. Accessed January 2, 2019.

2. Children’s Eye Foundation. A Practical Guide for Primary Care Physicians: Instrument-Based Vision Screening.

3. Prevent Blindness Wisconsin. Children’s Vision Screening. https://wisconsin.preventblindness.org/vision-services-and-programs-children-wisconsin. Accessed January 2, 2019.Eyes On Learning. Frequently Asked Questions. http://www.eyesonlearning.org/resources/faq/. Accessed January 22, 2019.

5. Prevent Blindness Wisconsin. Understanding Vision Screenings and Eye Examinations. https://wisconsin.preventblindness.org/understanding-vision-screenings-and-eye-examinations. Accessed January 3, 2019.

6. Children’s Eye Foundation. https://www.childrenseyefoundation.org/see/. Accessed January 2, 2019.

7. Children’s Eye Foundation。 You Can Stop Preventable Vision Loss. Accessed January 22, 2019.

8. Prevent Blindness Wisconsin. Our Vision for Children’s Vision: A National Call to Action for the Advancement of Children’s Vision and Eye Health. https://wisconsin.preventblindness.org/sites/default/files/national/documents/OurVisionforChildren_2010_0.pdf. Accessed January 2, 2019.

9. American Association for Pediatric Ophthalmology and Strabismus. Pediatric Vision Screening: Guidelines for Effective and Efficient Vision Screening in Children.

10. Welch Allyn. Spot Vision Screener. https://www.welchallyn.com/en/products/categories/physical-exam/eye-exam/vision-screeners/spot-vision-screener.html. Accessed January 3, 2019.

12. Children’s Eye Foundation. See More Today. https://www.childrenseyefoundation.org/see-more-today/. Accessed January 22, 2019.

13. Centers for Disease Control and Prevention. Keep an Eye on Your Vision Health. https://www.cdc.gov/features/healthyvision/index.html. Accessed January 3, 2019.